9/5 えんそく主催カヴァーGIG 一人同士のボクラ

海外ドラマ好きなんですけど。医療系観てると、どんどん臨場感に増してしまって、患者が心停止に陥ったりすると。

 
「コードブルー!除細動器!エピネフリンを投与、ご両親を外へ!チャージ 300! 何してんの 離れて!」
 
とか 画面の向こうから仲間入りしちゃう上。見方も知らないレントゲンを一緒に眺めながら 訳知り顔になりますよね。あれヤですね。
 
Dr.カフカです。
 
 

 

そんなこんなで、一人同士感想文をドドンパ。

全然関係ない人にでも、もう会う人会う人に 一人同士楽しかったんですよ!っていう話をしてます。ひけらかし気味に思い出し笑いしっぱなしです。


藪から棒にアレですが、Joeさんがクラオカさんに台所の物陰から わっ!されて という神々の逸話@デアゴスティーニ が腐ギャ相手に驚くほどスベりませんよ?泣き笑いする人が多発。ホモズさんの雄姿は涙さえ誘うというのです。素晴らしみがハンパではないな。祝福せよ…

 

というわけで、9/5 神楽坂エクスプロージョン。

 

ずるっ…ビッ。
ずっずるるる ずるっ…ビッ。 
 
ハコ内へ入場して真っ先に ハッとしました。
BGMに鳴り響く力強い外タレさんの歌声、その背面から、永久に鳴り止むことのないガムテープの音が、聞こえるんですよね。
…こわいなー こわいなー。
その ビ!ビィ…ずるっ。ビ… っていう祭りの準備丸出しな効果音が ここから起こる全ての出来事の予兆のようで、会場内に得体の知れない緊張感を充満させていたようにも、思うんですが、ツムツムの傍ら 待機時間が20分も過ぎれば。
何をそんなに貼るものがあるというのか。
何にそんなにもガムテープが必要だというのか。
それは本当にガムテープじゃなきゃダメなんですか…?
2位じゃダメなんですか…?
カフカの頭上で蓮舫さんがキリッとするまでを 何度でも そう何度でも リフレインするタイプの瞑想が止まりません。
開演時間スレスレまで鳴り続ける ずるっ…ビッ。にそっと耳をすませて思わずにはいられなかったですね。文化祭なのですかと。ガガガSPなのでしょーかと。
 
やがて静寂を…何も静やかで寂しくはなかったけれども 何かしらのそれを打ち消すように鳴り響く牧歌的なえんそくさん必殺のSE。
そしてマスターオブセレモニー、MC 雪月花さんによる 軽快なトーク。聴く者の心を穏やかになさる元気いっぱいの声色にステージへ誘われたのは 皆さんお待ちかね midoriningen さんでしたね。
 

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セトリがゴリラさんと合同ですが、ゴリラさんのセトリはあってないようなものだったので大丈夫です。
「コンバンハ、midoriningenデス。」
が最強にかっこよかったんですよね。
 
ミドさんのソロって どうしてたら良いんですか。
うっとりしてしまいませんか。
アレはなんというジャンルの活動なのですか?アダプターさんのそれに限りなく近い、オマージュなのだとは思うんですが、PCや電子機器をいくつも操るDJスタイルでありながらエフェクター噛ませてある声が電子音ぽくなるマイクで歌う。MCもする。みたいな感じです。

 

楽曲のアレンジはEDM エレクトロニックダンスミュージック的な、方向のやつに近いような気がする。そんなんタダでさえ心踊ってしゃーないというのに。

ミドさんが歌っていらっしゃる。

ミドさんがMCしていらっしゃる。

ミドさんが、いつもぶうさんを嗜める係のミドさんが、フロアを湧かせに口頭で働きかけていらっしゃるというシチュエーションに既に、イタく感激したというか。

かっこいい…ソロ似合う…かっこいい…んんんんんんんっ…っていうのが正直な感想です。唸る。唸った。

真顔のミドさんとかただのイケメンで困る。唸った。かっけー。

楽曲準備中SEにあわせて、「揺れてたら良いと思いますよ。」というようなミドさんの指示に従って ふわふわ揺れるフロアがとてもピースフル空間だった。

いうてもミドリニンゲンさんをお迎えした段階では、バンギャルノリのモチベーションの身体でいたんですが、普段とは楽しみ方の違う曲が重なって行くごとに、確かな浸潤というか、あんまし行ったことないんだけどもクラブの感じっこの方向にテンションがスパーン!してって 浮かれました。クラブミュージックは小躍りに特化している。

うふうふしてたら持ち時間はあっという間で、他の方々の飛び道具的な出し物に比べたら驚くほど正攻法のミドリニンゲンさんだったんですけども、しかしガッツリ空間をミドリニンゲン色に 染めてらして、すげかったです。覇者感。これもうエイジアでやりましょう。

曲や興行も勿論のこと、真っ正面からカッコいいヘアメイクのミドさんがどえらいカッコ良くって何ですかそのキラメキ。ソロもソロで似合いすぎて困りました。マジかっこ良かったです。

人はミドさんを讃える時、本当に絵が描けないことを悔やむね。

 

続いて、雪月花さんによるおせちのエピソードが頓挫して、ゴリラさん。

 

始まって早々、一体何が始まったのかちょっとよくわからなかったんですけど。

 

いや出し物が何なのかは一目瞭然だった気もするんですけど、それがホンイキのゴリラのモノマネなんだっていうのは。

ただ見る者の判断力を奪うその原因として一個揺るぎないやつが すんごいのがあって。だって、ゴリラさんの観た目が完全に地球外生命体なんですね?胸にナイキって書いてあるけど。スポーツブランドのそれはたぶん文様かなんかなんですよねきっと。

そしてガムテープ音の正体は全て、貴方だったのですね…。って愕然としました。まだこの時点で生殺しさんが後に控えてたんですが、一目見て、あぁ…ってなりました。どう贔屓目に見ても、貴方が犯人です。

舞台に登壇するだけで見た目のその浮世離れっぷりが災いして逃げ惑う客席。アンコウのように垂れ下がった提灯が頭から、そして人差し指と、脇腹から突き出している全身余すところなく黒づくめの、スウェットの首周りを輪郭を覆うように装い、それらの継ぎ目を片っ端からガムテープでぐるぐる巻にした上、お顔も黒塗りの そんな使徒いたなってシルエットの地球外生命体ゴリラさん。

 

それが、地球の赤ちゃんせんべいを初めて食べてみたり、やっぱり初めてだからカラっこごといってしまったり。

ゼラチンの箱の裏を読みながらゼリーを作ったり、手近にいらした人類に強制的に食べさせたり。

トランプタワー作ったり、BGMは世界の葉加瀬による情熱大陸だったり。

すごいわけです。原作レイプが著しいわけです。一体何が原作か、ぶうさんですね。

体感としては30分強、地球文化に相当前のめりな姿勢のゴリラさんの大冒険を目の当たりにして、ゴリラさんは、ゴリラさん以外の何物でもないんだって。笑いすぎて喜び過ぎてそう、脳がもう新しい認識を持ってしまった訳です。

彼はゴリラさん。ゴリラさんという、霊長類のゴリラゴリラゴリラとは別種の地球外生命体。中々の嬉しがり屋さん。そして、たぶんすげー良いやつ。

 

そんな満足感しかない後味を残して幕。稔さんによる続いては生殺しです。準備が済むまで少々お待ちください。

 

「それではご覧ください。ゴリラさんです。」

 

というようなアナウンスのもと、流れるブルーハーツアコースティックバージョン。このアコギがまたセンスいいわけです。うまい。ゴリラさんの齎した熱気を流し出してしまう情緒に溢れておいで。

そこへ登壇するは勿論、ゴリラさんです。

 

混乱のどん底に叩き落とされる客席。そして浪々と歌い上げられるブルーハーツアコースティックバージョンがもう文句のつけようがない位上手い。白いテレビくらい本気。

 

見惚れるほど上手い。だけど、見た目は相変わらずのゴリラさん。だれ!

 

彼が披露したこの何十分間の完璧な人外っぷりが脳に混乱を齎します。

歌声はぶうさんなのに、見た目はゴリラさん。聴覚と視覚をお脳が全然結びつけてくれなくて、…!…!…!ってなります。ダメだ。その歌唱力にしがみつけない。がんばれない。

ゴリラさんがぶうさんの声で 歌は世につれ世は歌につれ しっとりと歌い上げる現象に、脳がビックリして笑いが止まらないタイプの発作に見舞われましたが、アカペラに移ってからの存在感、そして歌唱力は流石の圧倒力で黙らせられました。

 

痺れましたゴリラさん。大ファンです。二目と合間見えることができるなら どこにでも駆けつけます。

 

 

再び全く同じMCを挟んでの 三番手は生殺し。

 

ドゥーン!の正しい発声が思いの外特効音でハッとしました。雪月花さん 流石の腕前。

 

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すこぶるこだまするJoeさんによる「生殺し」囁きをのせて響き渡るミュージックステーションのテーマ。客席をモーゼして入場するメンバーさん一同。

 

Joeさんがかわいい…!ガンズアンドローゼズに居た気がするJoeさんがすげーかわいい…!他の人の泥臭いロッカースタイルがすごくヲタクくさい…!ビックリした…!でも皆さんなんとなくスター性を纏っておいでで楽しげだな。くらいに思ってたんですが、曲始まってみたらすごかったっすね。度肝を抜かれた。特にボーカルさんの凄みがすごい。

歌い出し 彼の方のB'zさに 私のフワッとした期待などシュ…っと上回って頂いて大喜びしました。

 

だってB'zって、そうB'zとかYAZAWAとかサザンとかって、歌声の美醜とか歌唱技術とか そんな次元の音楽じゃないじゃないですか。

 

特にB'zって、歌う側が どれだけ良さそうにしてるか が一番大事な文化だと思うんですよ。男性が歌うB'zって最早 文化だと思うんですよ。

 

カラオケとかの話をプロ集団と同じ机上で話すのは失礼かとは思うんですが、如何に歌が上手い人とかでもね、パフォーマーの立ち姿が 良さそうでなければ、B'zに臨むに当たって、なんの意味もないと思うんですよ。

 

その点、ボーカルの岡ちゃんは歌が上手いし、何よりとても良さそうだったなぁ。よくわかってらっしゃるヒトなんだ。B'zをすることがもーサイコーに上手でした。

 

岡ちゃんの小脇で稲葉さんを担当するクラオカさん。なにぶんクラオカさんが稲葉さんなんでクラオカさん以外、勿論ボーカルの岡ちゃんさんさえ含めメンバー全員松本さんなんですけど。稲葉さんと同じところにホクロを描いて出ていらしたクラオカさんもまたとても 良さそうにしていらして。すげーB'z感ほとばしってる訳です上手が。

 

そして下手ではJoeさんがかわいい…!!!その他に何か必要なことなんてありましたか?Joeさんが可愛いこと以上に重要なことなどないです。しかし なんですかね。犬神さんのリズム隊のジンさん明さんもどことなく愛くるしい出で立ちでいらして、なんとなく異世界。時空が歪んでいる。

おしとやかな下手とアグレッシブな上手のコントラストがすごく混沌としててロックでしかない。

 

セトリも本気を感じました。お若いバンギャさんは絶対に知らないラインナップ。カラオケでB'zをするタイプの男子が22時とかに入れるやつから2時くらいに入れるやつまで。珠玉の名曲ぞろい。

 

「最初の2曲は正直知らなかった人もいると思うけど、次は絶対知ってると思う、売れたから!」ってMCで始まったラブファントムに大喜びしました。ウルトラソウルじゃないぜ!今絶対そうだと思ったニワカは帰ってくれないか!はい!そんな荒々しく豪快なハードボイルドさに生殺しさんは振り切ってらした。大喜びしました。

 

ハモネプ的なハミングから始まるラブファントムでしたが、今日は特に愛されベビーフェイスなJoeさんの声が低いことで、Joeさんえんそく加入一年半を回ったここで 改めて笑いが起きるというアットホームさ。良い。

 

サイコーだなって恍惚としていると卓越した発音で例の英語アナウンスがイン。このイングリッシュは…?一体…?どこから…?観客に動揺が走ったその瞬間。

 

まさかのネイティブ降臨…†

 

5人目のTAK:ジミーさんの登壇です。ジミーさんイズソークール。ジミーさんようこそ…!こんな局地的な見せ場の為にようこそジミーさん…!わざわざご足労頂きすみません…!イケメンの そしてネイティブの無駄遣い。すごい…(´;ω;`)

 

独走状態の生殺しさんが「最後盛り上がってくれよ!」って前フリで始まったのはTIME。…名曲…まさか…泣く…男の人ってカッコいいなぁ…というしっとりさを残して退場して行かれました。すごくB'zでした。

 

 

シメに、大トリのえんそくさん。

 

 

 

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稔さんからの涙を堪えながらの晴れ晴れとしたご挨拶。

えんそくメンバーさんが一堂に介した中でぶうさんの粛々としたご挨拶。

お二人ともご立派な語り口でいらっしゃいました。

 

湿度高めの厳かなムードの中のナガトは、いよいよ亜空間へ突入しそうな明後日へのフルスイングによって客席のテンションを力技でひっくり返して行かれましたね。

 

凶子さんのパートの女性役:赤いウィッグを装着した稔さん

ナガトでデッドエンドした男性役:クラオカさん

戦艦ナガト役:ミドさん

ガラミス星人役:ぶうさん

オールラウンダー:Joeさん

 

下手から凶子さんパートを口ずさむ稔さん、その相手役でぶうさんパートを担当する方を探しにセンターから下手に目を凝らすと、クラオカさんもミドさんもぶうさんも三者三様に旋律を口ずさんでいらして、え?おおん…お?おん。

ガラミス星人にしっかりめに犯されていらしたJoeさんが次にお見かけした時には地球を動かしていらして、小さなものから大きなものまで動かす力だヤンマーディーゼル〜 だ。さすがだ。

戦艦ナガトとしてずっと揺れてらしたミドさんがお立ち台の真ん中に移動するに当たって、小脇のメンバーさんの間をすり抜けるために 一回折りたたんだ横に長いナガトの被り物を、スパン!と開き直す瞬間めちゃくちゃかっこ良かった。天才。

縁もたけなわラスト間近、お立ち台の上での掛け合いにも力の入る稔さんとクラオカさん。

完璧にセリフの入っている稔さん。いよいよパペットマペットじみて来たクラオカさん。

しかし、宇宙人、戦艦、地球と、背後の皆さんの役割のスケールがバカデカくて、ここはもう ちょっとしたディスカバリーチャンネル

たぶん自ら命を絶った稔さんが冥界の坩堝へ降りて行くオペラ的な演出を残して幕。

演出構成共にとても深かった気がするけど、全部気の所為かもしれないです。

 

最後の最後に最後のえんそく。

私はこの時ほど綺麗に、抜けるように稔さんがクリアビューだったことがなくって。そんな稔さんが本当に晴れ晴れとした笑顔だったので、稔さんが今日のこの良き日に そこで笑ってて下さることが本当に喜ばしいなって思っとった気がします。たぶん。終始 ふぇーい!ってなってた事だけは確かなんですよね。ライブ中の思考なんて8割 ふぇーい!です。

だけども、稔さんがそこで笑ってて下さるおかげさまで、えんそくさん そしてお客さん一同お得意の、多幸感溢れるフェス感を齎すこのモッシュ曲で。ハコ入り口から舞台袖にかけて垂れ下がっていた暗幕がデストロイする程の一大モッシュピットを作り出し、すごく幸せなムードの中、稔さんのお見送りにあてることができたんじゃないかしらな。

倒壊した幕をお客とスタッフさんで直し直しでメンバーさんの退路を確保して退場。そんなところまで人肌の温かみが染み渡っていて、いい催しだったなってほんとに。ほんとに。

 

なんというか、何をするにも全力投球で、見る者の予想を外れ、空想も及ばなかった角度から奇を衒って行くえんそくさんの真骨頂だったお楽しみ会でしたね。

もっとユルくてもっともっとシュールな脱力系なのかと思って臨んだので、各々方のステージが帯びる楽しませようという気迫がただならなくて えんそく で居るというのは、この生き様を貫くということなのかしらと。

えんそくさんってカッコいいなぁ…とシミジミした 一人同士のボクラでした。

素晴らしかった…((( *´꒳`* )))

行く行くは一人同士、西日本進出もなればいいな…!!