古今東西、バンギャルの本気【k】



きゃー! ٩( 'ω' )و swですなー。

良い匂いの客席 と 想い想いに着飾ってバンドさんにかしずくバンギャの立ち姿 が大好きさ。

カフカです。

うれしーなー。
たのしみなー。

今日のこの良き日に狙いを定めたかのような文字化け。
なれど伝わる熱意。
もっていらっしゃる男 クラオカさんブログの神懸かり的なところに早速胸打たれて前途洋々の旅路です。



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地方のライブにお邪魔する時は、

「私上り調子のバンドを好きになる。
  そうでないバンドにはハマらない。」

と仰ってた、現役時代お世話になった古参のお姉さんを思い出します(=゚ω゚)

その人の言葉のいくつかが、ライブハウスで、 何かしらをくじかれた時に私の添え木になってくれている気がするんですけども。

なかでも一番影響を受けてる気がする持論は。

「バンドマンの方は多少倫理に反してようがちょっと位捕まろうが何をやってもいい。
  表現する上で正しいと思うことは、すべてして。
  見せたいものを見せるべき。
  だから、私たちお客は、よそのお客のニーズに合わせて、
  見たいものを見せるべき。」

というもので。

彼女は、ガチ勢としてバンドを好むならば、いかに外様のお客にそのバンドをナメさせずにいるかはお客にかかっている。
ナメちゃったバンギャはそのバンドのライブをマトモになんか観ない。
その損失を他人事だと思うな、隣近所に衝撃を与えるのは自分の領分だと思え。
という過激思想の持ち主で。

そのバンドのファンとして どんな立ち振る舞いをするのか。外野から期待されている働きをするべき。
っていう完全に、目がバンドの外に向いているバンギャさんでした。

今同い年位になって断言できますが、あの熱狂ぶりは、私生活がだいぶ事故ってたと思います。

そのバンドさんは、当時はちょっとだけ少なかったふつうのコテ盤だったんですけど。
そこもちょうど、「あそこのバンドのファンは やべぇw」 みたいな認識が仕上がってるバンドだったもんで。
折角覗きに来てくれた初見の、特に地方のお客さんに、
意外とふつうじゃん、なんだ肩透かしだな。と思わせないことが、バンドに敬意を払うことに繋がると考えたっぽいです。

私自身地方出身なので認識として強いんですけど。
地方ギャは、そのバンドが東京からどんな女たちを連れてくるのか意外と楽しみにしています。

だもんで、彼女は、日頃バンドにお世話になっているからには、地方ギャちゃんの記憶に残るくらいヤバいぶれ。
ハクをつけて差し上げろ。という。

文字に起こすと、いかんせんまずいですね。
完全に異常者です。

これはべつに、暴力的なこととかではなしに。
元々、周囲のお客さん方からヒかれてしまう そのバンドの弱点だった、
ほっといたら景気づけにバッチバチの内部抗争とかしてしまう装飾過多な見目のケバい女がメインの客層。
という揺るぎない事実。
これを逆にウリにしてしまおうという発想の転換。の副産物的な運動だったんだと思います。

お客も、多分バンドさんも開き直って 客層を寧ろそこにのみ絞って運営してみた結果。
その競争意識の強さから、皆こぞって音源とかチケットとかチェキをめっちゃ買うし。
ライブ中はマヌケなフリをやたらと大きく、なるだけ綺麗に、そして真剣にやる。
あとめっちゃ咲く。開演時は特に柵という柵にみんな乗ってる。
っていうのが多分とても見ものだったので。

だからみんな地方には気合い入れて着飾って来てね。
何事も派手によろしくね。というようなこと位で。
あとは恐ろしいことに通常運転だったように思うんですけど。

そんな暗黙の了解があったので、
東京のライブではパジャマみたいな格好の女の子たちも、
地方にはロリータとか、マーズとか、あとデコラとかでいらしてて。
普段ノーメイクの 地方ではお菓子みたいなデコラのコがヘドバン用意でライブ前に、
「ピン全部取ると、前髪ガタガタではずかしいんですよー。」
って眠そうな目でパッツン前髪をペタペタ撫でたりするのが見れてホクホクだったりしましたね。
本気出した女子のかわいいさ…

異常者のお姉さんは古参だったので、見目も物腰もコンサバ的な落ち着き方をしていて。
飄々として派閥争いとかにも巻き込まれず。
常連とか仕切りとかそういうのも全然興味なくて。
いつもハコの後ろの方で全体をよく観察していて。
例えば、誰かが隠れて泣いてたりしてたらどんなお客にも分け隔てなくフォローしてましたし。

一番ビビったのは、バンドマンさんが祭りかなにかで心に余裕なさそうな時に、
あえて出待ちして。
ちょっと強い口調で話しかけて、わーっと彼に怒鳴られたところから、話聞いてあげたりしてて。
「人間、反論したい時に我慢はよくない。よく喋らんといかん。」
とか言って。
ほんで帰る頃にはお二人ともケロっとしてバイバイしてて。
ツアー中ニコリともしてなかったメンバーさんの機嫌が翌日から持ち直したりとかしてて。
「できれば好きなバンドの人たちには、V系やってたことを、つまらんかった やらんかったらよかったって、悪い思い出として閉まって貰いたくないな。」
と仰ってて。

あれはもう、殆ど、スタッフさんの域だったと思うんですけど。コンサルというかね。

そのバンドが解散してからは、事務所の社長が税を脱いで捕まった後に、その総額が。
東京ドームで、映像・電飾・レーザー・火薬使って最後に銀テープまで飛ばせる位の価格だったことを祝って乾杯した時以来 会ってないですけど。
いやーみんなよく働いたもんですね。えらい。とかいう空気の中。
なんであんなに頑張ってたのか聞いたら。
 彼女の好きなメンバーさんが結成時に、メインギターの人のオマケとして入った方で、社長に軽く反対されてた程にギリギリ加入だったそうで。

「だから、社長に、あいつ良い客連れて来たなと思わしたくて。目にもの見せてやったつもり。」
と言うてました。

何がどう転ぶかわかんないっすね。

あの 頭のいい きちがい 様は、
今もきっと 仕事のできるキチガイ なのだろうなーと。

ハタチ過ぎてからの人見知りで。
25過ぎてからのコミュ障の私が彼女のようになれることはないし。
夢みたいな一部始終でしたが、
現役でないからこその立役者だった かのバンギャの威光を思い出しては、度々噛みしめる地方への旅路です。


そんでね。私、唯一受けてる上記のおねーさんからの影響が、お客ごしにステージを見るっていう癖で。

特に初見そうなお客の反応観るタイプのバンギャなんですけど。

2柵より前の一軍が抜群に盛り上がってて、そこから後ろが冷えている。
この冷静と情熱の間に生じる『盛り上がりの壁』をどうにかするには。
ガチ勢がステージ前に固まらずに散って、フリができる人が散見される状態を形成して、各所の隣近所に臨場感を与えるしかないかな。と思ってたんですが。

えんそくさんにそんなもん杞憂で。
盛り上がりの壁さえエンタメ化して。
今は亡きベルリンの壁よろしく、
ここを、観光地とす。
みたいな奇策を今しかけてるじゃないですか。

前述のバンドにおいても懸案事項だった ファンのキチりっぷり。
このウィークポイントを、 “戦闘員” というパッケージでラッピングすることでウリにしてしまったもんね!

っていうこのイリュージョン。
見事としか言いようがないです。

この機関が完全にフル稼働した前回の新横浜は、なんというか、痛快だったじゃないですか。

他所の軍のお客さん方は、戦闘員が巻き起こす奇想天外な対岸の火事を喜んで観てておk っていうそういう事なんじゃなかろうか。
とりあえず 驚いてくださいという。

これによって、
お客による 思いもよらない振り付け・妙な一体感・謎の真剣味・そして狂信。
そういうものが今や、初見の方の見所になったんで。
これにどういうスタイルで参画するかっていう、遊びができるようになりましたね( • ̀ω•́  )✧

これはえんそく様からの 『遊んで可。思う存分 キチって可。』という勅令だと捉えてます。

開演前にもどんなこと言ってたら面白いか。
衆目を前にいかに奇を衒っていけるか。
こんなん否が応でもアドレナリン出るじゃないですか。
参加型!どうしよー!
きゃー!(ノ)*´꒳`*(ヾ)

新進気鋭のV系国取り合戦みたいな本イベントにおいて。
よっぽどどストライクのバンドでない場合にも観る者の記憶に残ろうと思ったら、
あいつらなんなんだ。は超有効なんじゃないでしょーか。
なんなんだ、は他の人に話したくなりますもんな。

バンギャはそれぞれスタンスとかコンディションがちがうから、最善の尽くし方も全員ちがいますね。

ただし、えんそくさんは、楽しませる!ということに鋭く特化していてそこに覚悟があるバンドさんに観えるんで。

だから、一人一人のやりようで、思い思いに楽しんだら。
そのご機嫌さが、他バンギャの胸を打つこともあるんじゃないかと。

折角のsw、前回に引き続き。
腕によりをかけて、頭のおかしそうなところを見せつけていくことで、
マトモなバンギャの皆さんを虚をつき、
何なの?って心乱して行きたいっすねー。

イー。