ロッキン・ホース・スパイダーマン【k】



インストのあるある質問
『無人島になにかひとつ持って行くとしたら?』の質問に、
TOKIO』って答えて、お茶の間のお父さんを喜ばせるバンドが出てもいい頃ですか?

カフカです。

ロールレタスは意外と美味しいですよね。羽衣感。


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▲ロシアの広告なんだそう。
  【見た目に騙されるな】という 
    参謀のことか…!




アメイジングスパイダーマン2を観て来ましたよ。
ポキニ(ポジティブオキニ)からハードアンチへ華麗な転身を遂げるエレクトロ君のことが他人とは思えないというか。
バンギャならば明日は我が身…!って固唾を飲まざるを得ないので、アレはね。
下手なホラー映画より納涼できますよ。


あとねぇ、なんというか。
ヒーローをヒーローたらしめるのは、『観客からの評価』と『敵の存在感』なんじゃないかと思ったんですよ。

だからバンドマンさん相手にも、あなたは私のヒーローだ!かっこいい!って思ったら、行動を起こすべきだなぁ。って。
申し伝えた方がいいんじゃないかと思いましたよ。
やっぱり、手紙なり、口頭なり。
考えてるだけじゃ伝わらないからね。

劇中では、スパイダーマンさんとしてマスクの上からの名声が 上がって行くにつれ、中の人がボロボロになって行くってギャップがね。
結構赤裸々に描かれていて、しのぎを削ってヒーローやってる人と言うのは、案外孤高なんだと思います。

世界が敵だった頃のスパイダーマンには希望しかなかったのに。
世界が味方に回る頃、スパイダーマンさんの中の人 ピーター・パーカーくんには絶望しか残されてないんですよね。

東京で働くと、元バンドマンてすごく多いなと思うんですけど。通信系のオフィスワークとかねー。
んで、現役時代のこぼれ話とか聞いてて。
なんか、バンギャって思った以上に何にもできないなと思うんですけど。

なんせね、透けて見える気がするボロボロの中身を支えていらっしゃる御本尊さんに、
「ありのままのあなたが素晴らしい!」
「がんばりすぎないで!」
みたいなこと言うのもなんか、お門違いなんだろうけど、言いたくなるじゃないですか。
バス乗り継ぎながらツアーとか着いてって自分も半分グロッキーになりながら客席からライブみてると、よく思うじゃないですか。
無理しないでねと。
バンドマンじゃなくなっても、好きだよ!みたいなようわからない境地に行くでしょう。あれです。
ああいう、中のお方様への実家みたいな一言って、もはやお友達や彼女の領分だと思うんですよ。

ぶぅさん以前のサイトウさんを。
ミドさん以前のアサカワさんを。
クラオカさん以前の…そうですね。
そっちを、先にご存知だった人のセリフですよ。
「バンドマンのあなたが好き。だけど。バンドマンじゃない時のあなたを愛しているの。」
みたいなのは。あ、そういうセリフがスパイダーマンさんの彼女の口から飛び出すんですけど。

それを言えるのって、我々以外の人民じゃないですか。

我々はだって、ライブや握手や出入り待ちなんかで、バンドマンとしてパフォーマンスするお仕事モードの彼らが好きなわけだから。
間違えてはいけません。
それとこれとは別人です!

あこういう話は、誰かの矜恃を傷つけるかも知れないですね。
わたしはちがう!何があっても彼を愛する!なんだおまえ!死ね!って思う人もいると思うんですけど。
それもまたバンギャらしいモチベーションだと思うので、存分に励んで貰いたいですよね。ナイスソウル。
なんといっても、どんな本命盤もいつか解散かなんかしますからね。
どこだから安泰なんて、ないので。
限りある開幕中をあらん限り楽しむべきだと思うんですよ。

我々はお客ですから。ただのお客ですから。
だけど、お客であるから、お仕事中の彼らを 、しょーもない悪役Bじゃなくて、他でもないヒーローに仕立て上げることができるじゃないですか。
ライブなり音源なりのお仕事の結果を 作品を享受して、賞賛を送ることができる。

お客に美術史界隈ではパトロンていう呼称を使ったりするんですが。
パトロンが元気な時代、美術って栄えるんですよ。
これもまた、ヒーローを作るのは観客だってことなんだと思います。

かつ、天才は同時多発的に発生します。
良き好敵手に恵まれることも才能の一環とは、昔の人もよく言ったものですね。

その辺えんそくさんはバッチリじゃないですか。
なんせ、ビジュアル系じゃ前代未聞に、ポップな形でお茶の間に浸透した ゴールデンなんとかと同じ時代に居るわけですから。
ライブハウス人口が増した昨今、アングラ感が薄まったな。とかお客側にもそれぞれ色々とあるとは思うけれど、もうそろそろ溜飲の落とし所が見つかった頃かと思います。

地下の薄汚いライブハウスはジーザスでディアマンテな女で溢れかえり、セックス・ドラッグ・ロックンロールの温床であり舞台だったのに…!みたいなのとか。

みんな左手首ギロみたいになってて、朝から晩まで 死にたい・今日の自撮り・やっぱり死にたい ってリアタイの更新に余念がなかったのに…。みたいなのとか。

意識というか誇り高い人から順繰り順繰り上がってゆくなと思うんですけど。残党さみしす。

でもなにげにこれ、ビジュアル系再興の波、来てるんでないのと感じませんか。
お茶の間とライブハウスを隔てる地獄の門が開いたことで、絶対数は増えたんで、あとはお客の取り合いですから。
黎明期。ライバルには困らないんじゃないの、と思うんですな。

そしたら後は、観客からの期待値なんじゃないかと。

爆発的に売れるバンドの前兆としてひとつ、お客さんがなんか、やたらカッコ良くなるっつのがあると思うんですよ。
評判が上がると各所から有名ギャが一同に介するから、とかだけじゃなくて。

なんか覇気を帯びる、お客さんまでが。

対バンでも、他のバンドにまでノリにノッてあげる余裕まで見せて、思わぬトラブルには気配りして、とりあえず凛としている。
幾つも出る対バン中、バンドよりずっと長いこと見られているのがファンです。
そんな凛とした姿見せていたら。
ねぇもしかして、えんそくのファンカッコ良くないか。って。
身の回りの他バンギャさんの方から入って来てくれるかもしれない。
少なくとも私は、見ず知らずの身の上でライブハウスで優しくしてくださったバンギャさんのところの出番は極力見るようになりました。
人格さんと、バディーズさんのお姉さん。その節はありがとうございました。

カッコいいものにはなんか、参加したくなりますよね。
ファンであることにブランド力がついちゃえば、無双というか。
イメージ商戦のカラクリはこの業界の主力エンジンなんじゃないかな。
ハッタリでもハリボテでも売れちゃえば官軍、人気商売にハクってとても有効ですな。

えんそくさんの夏のイメージ拡散パレードとして、さしあたり swなんかおいしいかなー。と思うんですが。

想像しうる好反応としては、
「なんか……圧倒されてる内に終わっちゃって、よくわかんなかったけど笑っちゃったわ。面白かった。」
みたいな感じかなと思います。
えんそくさんのライブって、そのものズバリライブ感、口頭で説明しにくい面白味が武器かと思うし。
ひとまず、一般バンギャの感性では想定外のところで一大レジャーがおっぱじまるもんで、濃厚こってりラーメンみたく 3回目でハマる。みたいな中毒性があると思うんですよね。
だから、できたらあと2回見かけて貰いたい。
そこにプラスαで、
「でもなんか、いいお客を連れているよね えんそくって。」
ってなったら、より前途が洋々なんじゃないかと思いますなー。


バンギャの楽しい部分、醍醐味って、武道館への道のりに凝縮されてると思うんですけど。
もーな。今まさにここがそうで。一番美味しいところで。
今年が勝負。って言えるのってすごくウキウキしませんか。
またとないほどワクワクしてるので。

行けるところまで ぶっ飛んでって貰いたいものです えんそくさんには。
あらん限りの声援を背に、ロックンロールヒーローとしての期待を追い風に。



ホシノハウスさんの一周年記念ワンマン、感動的でした。
休止前ラストライブなんて露知らず、のんきな外野客だったような気がしますが。
節目のライブにお邪魔させて頂けて、なんだか無性に光栄だなぁと、後半泣きそうになりましたね。
復活の暁には、迫力の3ボーカル あの一幕が観られないものかと願ってやみません。
今度はヲタ芸曲なんてどうですか。

またのステージを楽しみにお待ちしてよーって、思いました。