現代版舞踏病【k】



「20代は言いたいことがころころころころ変わるのに、考えを一番文章化したがる時期だね。やっぱあんたもブログやってんの?」

と横浜の父に聞かれて、
不自然に笑って誤魔化しました。

やってるよ!カフカです。


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最近ねー。
バンギャの成れの果ての若妻たち[関西編]の冒険譚を伺ってね。
しょうじき、もやもやしてたので。

ヤマシタトモコさんの HER とか読んでみてたら、ドツボにハマった感があってね。
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八つ当たり的にめちゃくちゃ働いてみたら、ストレスかな、体臭がおじちゃんのそれになりつつあったので。
アメリカのグミの匂いする。と名高いお誕生日にいただいた SABONのボディーローションのローズティー と、
スイカ臭する。と評判の ロードゥイッセイウィメンと、
エイトフォーのキャスキッドソンみたいな柄のを乱用してたら。

「え、どういうつもり?」
「うるさい、匂いが」
「何かなやんでんの?とか言われたいの?」

って大好評でした。
はっきりものを言ってくれる関西勢が、何年かぶりにまた大好きです。

私は現役ギャだった未成年からハタチそこそこまで、通ってたバンドの人々以外ではほぼ関西ギャとしかつるんでなかったんですけども。
しかし1年の半分以上を関西で過ごしてみてると、転じて関東が恋しくなるものですね。郷愁の風に吹かれますよ。

関西は、なにごとも派手なので。
バンギャもいちーち派手だった気がします。
本物の規格外は東京で出会った記憶があるけれども。
あの、中学いっぱい誘拐されてたコとかね。トンネルに隠されたりもしたとか。家に帰ったら今度は親がいなくなったとか。
そういうガチ勢は、自ずから東京を訪れてるもんだなって思ったりしましたけれども。
あ、全国津々浦々で、バンギャバンギャのヒモをやってた世代の最後の辺りかも知れないですね。私は。
地元でも居ましたから、実家同棲バンギャ
都内近郊になると男装をおにゃのこが匿っている体制へ、見た目性別が逆転するんですけど。
これも都会暮らしのトリッキーなところですね。


なんせ、関西は基本的に派手好きなので、バンギャの病み方も、躁な人が多いです。
鬱はなんか、パッと見 地味だからな。
元々親御さんが安定剤飲みまくってる 普通の機能不全家庭の場合、
「ここんちは元々関東人やからな。」
と、しゃーなしや。と注釈が入りがち。

何せよ明るい。
パチンコ狂いの両親の借金を返すために朝も昼も働いてる。とか。
けど寝てる間に、親がお金を抜いて行く。とか。
母親のヒステリーが凄すぎて、挨拶に来た彼氏と刃傷沙汰に。とか。
ままあって親の隠し子と同棲してる。とか。

そういうのを、爆笑ネタとしてうまいこと話すのが関西ギャですね。
ひかせない。ウデがあるね。

その人たちがバンギャ辞めて、出会った運命の人と結婚して。
順風満帆、なに不自由ない生活を。
なんでしてると思い込んでたんだろう。

ちょっとでもケチつけるところがあれば的にされて無茶苦茶言うアンチが湧く我zとか灰銀のコスしてて、エラい別嬪さんで、ただのバンギャなのにサイトのヒット数とか何でもない平日に5ケタとかだった人たちが、普通の奥さんになる訳がなかったのかも知れないですね。

鼻に布巻いてた彼女は、
嗜む程度に首吊りとかするご両親の元、障害児の妹さんとの仲睦まじく、左腕をギロみたいにしてた思春期だったけれども。
会社の上司だった御曹司と結婚して、
西野カナのBGMが流れる結婚式DVDとか作ったりして、リア充へ変身!
愛する彼のために前の晩から下ごしらえするほどお料理に精を出して、可愛いインテリアで完璧にした新居での専業主婦暮らし。
をはじめてから、夜泣くバンギャルアレルギーがやって来たのかな?いわく、
「誰の子供かわからない子供を妊娠してる。」
「旦那さんが私にそうさせた。」

なったことない、とキョトンとしてた反抗期が、こういう形で来ることもあるんですかね。
甘えても許される初めての大人が 旦那さんだったのかなと思うんですよ。
しかし、白馬の王子様のキスでも、バンギャルはお姫様に変身できないんですかね。
バンギャとメンヘラ併発してしまうとね。
モテるんですよね。途方もなく。それも一因かと思います。

ボーダーのニーハイで王冠のせてた彼女は、
仕事が嫌いな親御さんに代わって働きづめの思春期でしたが。
夢のパティシエールになって、お客さんにプロポーズされて幸せな結婚!
して間も無く。彼に失踪癖があることが判明。
数年に渡り度重なる失踪に、職を失い、友人を失い、笑って迎えてくれる彼女だけが風来坊な彼の人生の支え。
かに見えましたが、ある日その彼女が残した離婚届だけが待つ部屋に【定期】失踪 から帰った彼がとった行動はといえば。
「自殺未遂で家屋全焼。」
「本人はギリギリのところで二階から飛び降りて無事。」
「LINEの友だちの欄の名前の脇の一言メッセージに『今までありがとう』って、遺書らしきものが。」

バンギャは大体親が病んでるので、病人に慣れすぎてて、自分の病気に慣れてない病人のことを受け入れすぎてしまうキライがあります。
多少のことでは、かめへんかめへん。という姿勢。
えーがね。えーがな。というこのスタイルが、対象をパニックに陥れるのか。
近くにいる精神病質者を際限なく悪化さす能力に長けていますね。
だから彼氏がよく捕まるんだと思うんですよ。
自殺率も確変かかってるじゃないですか。すーぐ。
これも別に、治らないんだなと。

バンギャルを、バンギャルたらしめている要因がね。
別に、バンギャル上がったからって、結婚したからって。
治らない訳じゃないですか。

それは、遺伝子に組み込まれていて、千代に八千代に、娘に受け継がれるだけなんじゃないかって。
産まれながらにして、死してなお。
私たちは、善き母に、善き嫁に、ひいては善き娘に、なれないんだろうか。

って悶々としてました最近ね。

でも思い出したんですよ。

結婚する予定全然ないなって。

だから、私は、気が狂う位楽しいことしてるのを観て笑ったり、喜びの舞を踊ったりしながら、なんとなく幸せに生きてゆきたいですね。

死ぬまで、べつにバンギャルバンギャルなんでしょーから。
それはもうしょーがないじゃないですか。

えんそくさんに箱推しとして通うようになってから。
ありがたいことに比較的健康なので、ちょっと長生きできるかもしれないです。

ですから、夢は大きく。


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大きくなったら、瀬戸内寂聴さんになりたいです。