なりの【k】



今まで手にとってなかったのになんとなく、SPEC の映画観たらね。
思いのほか ハルマゲドンが、世界最終戦争が展開してたもんで、勉強になってしまったな。
ソロモン72柱神・ソロモンの鍵八咫烏・来世で会おうからの無間地獄
Yes,Yes,we are the 中二病
良さ しかなかった。

この世って実は平行世界がミルフィーユ状に重なっている構造だよね。

って一番初めに言い出した人、完全に頭おかしいですけど、それおもしろいです。最高です。

ジョジョ好きな方は是非。
カフカです。


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よく見るとそうでもないように観えるんだけど、いやでも一周してやっぱり似てるな。
ってことで、アイドル界のえんそく って思っておるグループちゃんの 解散ライブに行ってきましたよー。

検索に引っかからないように名前伏せますけども。

団長さんもお好きでお馴染みの、
 こちら さんです。

このPVめっちゃ好きなんですよね、カリガリさんのアレみたいで。V系っぽくつくったPV。
この アイドルのど王道を、バカにしてる訳じゃなくて オマージュしてケタケタしてる感じが。

だってこれの前のリリース。
これ ですから。

歌詞がこれ 。
メンバーさんが書いてます。
ぱっと見、ん?ディルアングレイかなと思います。


最近こちらさんは、アートとかロックとか、なにしろ異端児 異端児と言われてて。
たぶん 好きで異端児やってたわけじゃ無いほどに 天然異端児だった頃よりも、
異端児でいることを己に課している感じがして。
事件を起こさなきゃ。
解散するからには 伝説にならなきゃ。
ってメンバーさんも気負ってるんだろうなー。
って思ってお邪魔したんですけど。

あのねー。
ふた開けてみたら、面白かったなー。

解散ライブの構成が、MCなしのぶっ通し49曲。
やったらやりっぱなしで。
ハケたと思ったら今度は。
翌日、ユニット名に「元」を冠して、
下北沢でライブしますって。
チケット三万円。
もちろんソールドアウト。
前日喋れなかったから、一曲ごとにしゃべる喋る。
っていう、そっちはアットホームな現場だったそうで何よりでした。

もちろん、翌日のライブが発表されるなり会場は騒然で。
ふざけんなよ!!!って咆哮してるフーリガンが爆誕したりもしてたようですが。
でもね、解散ライブの横アリ公演のサブタイトルがあらかじめ、
『騙された気分はどうだい?』
っていうピストルズの方の名言だったから、
最初からネタバラシしていらしたんだよね。

ちなみにこの MCなしの構成は、
春頃 ツアー千秋楽の 全裸ダイブ強要騒動 でブチ切れたメンバーさんが 運営の大人を楽屋から締め出して組んだのが元ネタかなと。
余りにキレてて はじまって2曲シャウトしっぱなしのメンバーしゃんもおられたと説明受けてて。
ああああ。ってなったんですけど。

今回のこの2日目はさ、公開打ち上げでありさ。
しょうみ、帳簿の帳尻合わせなのかもしれないですけどさ。

まるっと、全方位に中指おっ立てて舌を出すような幕引きには、
この少女性な…って恍惚としました。愛する。

こんな茶番は全部おとなの掌の上で、あの娘たちは傀儡だし、すべて計算尽くのプロレスだ。
って議論を戦わせるのが好きな人もいるようでしたけど。

そんなもん、
おもしろきゃーいんじゃないですかね。

折角おもしろいコンテンツをおもしろがれるセンサーが備わってるなら、前のめりでおもしろがった方がかっこいいんだわ。
って、出禁のないあそこの悪名高い 狂騒狂いの客層を観てると思います。

そんな猛獣どもを従えて、
天下の横アリ様で。
堂々と 大いに 我が物顔で 歌って踊れるなんて、
これぞ彼女たちの実績で。
十分本物じゃないかとも思いました。

個人的には、
はなっからネタバラシしてる終演後のペテンって。
昨年の →最後のえんそく+どうぶつ事変 を彷彿とさせて気色ばみました。
肌で感じた人が羨ましいもの。

なにより、40日前の時点でチケットが1万枚余っているって、さすがだ…って評判だったのに、本番で割と埋まった横アリを観て。
内輪乗りはここまで大きくなるのか。
っていう心強さに胸打たれていました。

だって、直近のインストで、
メンバーのお面つけたダッチワイフのフリーライブで大暴れして、握手して。
本人いないことを良いことに、
ドン引きするような2ショチェキを撮って まんざらでもないようなお客さんたちがですよ。

解散ライブでは盛大な葬式をしたいっていうメンバーぽんの一言で。
馬鹿でかいお花をメンバー分出して ガチ献花式を開いちゃうような、
そんな頭のおかしいコアな、滑稽で一生懸命なお客さんたちこそが。

彼女らをステージの上に引き止め、そして横アリに連れてきたのよな。
と、思ったら。

もちろん、オトナの都合が沢山絡んでるのはそうなんだろうけど。
でも、

なんか、良かったね。と。

開演前にね。
会場の諸注意をしに出てきたスタさんが、
「こんなだから、彼女たちは色んなこと言われたりもしたけれど。でもこんなに埋まったじゃないですか。」
とアリーナを見渡して 涙で言葉に詰まった時に、
10万円のチケットの方専用のモッシュピットから有刺鉄線ごしに「はやくね?」って声がかかって。
そだね。ってなって。
「うちが最強だってとこ、見せてやろうじゃねぇか。」
ってキリッとしていたので。
私はうるッとしましたよ。


対外的に付加価値を塗りたくろうとする観客やライターさんは、あちらさんを、
毒っ気たっぷりに アイドルってツールで遊ぶ彼女らとして リリカルに描き出そうとするけれども。

アイドルとして普通に認めてもらえるんならその方が良くて、王道で無いことをウィークポイントに思ったりしつつも、四方八方からの欲求に、溺れそうになりながら それでも懸命に応えている様は、
別に、アートとか、ロックとか、伝説とか。
そんな訳のわからない 高尚っぽいものにしなくても。

振り絞るように歌って、
千切れそうな程踊って、
どれほどキツかろうが笑ってみせて、
ステージの上から観る者を魅了する姿は、
血の通った女の子の勇姿であり、
愛しのアイドル そのものでもあったんじゃないかと思いました。
偶像じゃないのにアイドル っていう、アイドルというフォーマットを内側からぶっ壊してて、えらかった。

世界を変える!と声高らかに叫んだ 彼女らのスタイルを、
ばかばかしくて、生命力に溢れていて、時に暴力的で。
ただ曲が良くて、何より底抜けにおもしろい。
とヲタさんが称していたけれど、
そんな彼女たちをちゃんと見出したドルオタも、えらいな。っておもいましたね。

なんかそんなテイストのバンドさんを知ってる気がしたので、

有野課長がソロで武道館をすでに埋めている。

と知ってしまった時よりもよほど、真に迫って。まじか武道館。

バンドさんが行けるとこまで行くにあたって、あんな起爆剤のようなお客になりたいもんだな ってもおもいました。


アイドル畑では、上がることを『他界』というんだそうです。
他の界隈に移るというところから来てるのかも知れないですね。

ぐでんぐでんに酔っ払って、泣き笑いの表情で。
「成仏しろよ!」
って言い合う 汗だくのお兄さん方からは、
甲子園を戦い抜いた球児のような、闘志の残り香とノスタルジーが匂い立っていて、その汗ばんだ爽やかさを羨んだし。
こういうものを産んだ媒体に賞賛を贈りたいと思いました。

最愛の女の子に屠殺されるのなら本望 なのだろうな。甘き死。

彼女たちが幕を下ろした2014年7月8日は、思い思いの愛に溢れた いい日だったですね。