下手におわす女神についてのいくつか【k】



新宿ドンキにも、つけまつげ買いに行ったのに、売ってなくってかなしいです。

カフカです。こんばんは。

大阪のドンキが、さながら、つけまつげ博覧会のていをなしていて、TDLくらいのテンションでエンジョイプレイしてしまったからな。
全然現役じゃないですけど、大阪・名古屋間の気安さって羨ましいですね?



突然ですけども。
Joeさんてラファエロの描く聖母像に似てますよね。
特に鼻から唇、輪郭にかけてのラインが。


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ラファエロ・サンティさんの描く聖母像って芸術家村でもバツグンに評判が高いらしいですよ。
誰、ラファエロって。
ラファエロさんは、レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ・ブオナローティと並んで、盛期ルネサンス三大巨匠と称されている画家だったり建築家だったりするお兄さんです。
栗原類さんに似ています。

彼の描く女性たちは実に優美で慈愛に満ち、柔らかな曲線の成す美しさは時代を超えた今もなお普遍的な女性美の規範とされていますなー。


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なんと生前から当時最大規模の工房を持ち、その功績が認められ、行く行くは爵位まで授与される予定だったっぽい、上からも下からも潤沢な人脈に恵まれていたらしいラファエロさんは、This is a 伊達男だったので女性からも引く手数多だったといいます。

そんな彼の聖母像が美しいのは、初恋の女性を生涯に渡り描き続けていたから…、
というイノセントなエピソードまでついてるもんで。
ラファエロさん、現代においても、美術史系女子に絶大な人気があります。チョー充実。死してなお。

彼の 聖母像に、よく似てるとされる女優さんが、スカーレット・ヨハンソンさん。


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個人的に似とるな、と思うのはAMOちゃん。


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この系譜に推したいのがなにせJoeさんです。

ここぞとばかりに 握手の距離感で気付いたんですが、特にJoeさん鼻梁の繊細さと ぽってりとした口唇の曖昧なふくよかさ って美女のものですよね…
彼、男性なんですってよ…

近い方が綺麗って何ですか。アリなんですか。実物が女神。
だからクラオカさんもあの距離感ですか。

ホモズ的な視点の話をすると。
あの、特にライブのさ、ガンギマリ状態で降りていらっしゃる、下手のライトをじっ…と見つめて楽しげなあの、バンギャ歓喜のワルモノぽいぃJoeさんにもフォーカスしていいですか。

Joeさんの面相って、ラファエロ的女性美の理想的な骨格の上にデコーションがなされているので。
それが極彩のライトを受けて、壊れたように微笑めば天然物のファムファタールじみて。
あれはもうなんか こんにちは別人格。

“陽気な殺し屋の彼女”以外の何者でもない側面が顔を出す訳なんですが。すごみがある…!

そちらもそちらで森茉莉の著書「甘い蜜の部屋」の主人公:牟礼 藻羅(ムレ モイラ)ちゃんを想起させますよなー。

モイラちゃんって、本人は何事に対しても割と無感動でマジどうでもいいと思ってるのに、その類稀な美貌と皮膚の香気で男性をガンガン破滅に導いていくタイプの ゆとり全開のツンとした女の子なんですけれども。

唯一 パァパ:牟礼 林作とだけは ずーっと恋人同士のように仲良しで、その二人に関する描写が以下。

「モイラは今では、林作と自分とが入っている愛情の密室、甘い蜜の部屋をたしかに、探りあてている。モイラと林作との間にあるものは、父親と娘との間の親しみであって、そこに危険がある筈はない。だが何かの、不思議なものがあって、その何かが、父と娘との親愛の中に微かに危険の苦みを添加している。その微かな苦みの中に、在るとも、無いとも、わからぬ混沌の中に、陶酔がある。その現実には無い筈の危険が、あるかも知れぬように思われる。意識の狭間に、陶酔がある」(p.353)

これ、ホモズに通じるところがあると思うんですよね。

レイヤードした聖性と魔性とが、その表皮の上でなんかいい感じにコンタクトしているのが、肩幅レディさんだなぁって。

たぶんね。ラファエロ氏の絵画も森茉莉さんのご本も、支持層の多くは女性だと思うんですよ。
だから、購買層のほぼほぼを女性が占めるV系において、女の子が好きなもの ガールズカルチャーをあれもそれもコラージュされてるJoeさんは、稀代の女形なんだと思います。


蛇足ですが、37歳という若さでその生涯に幕を降ろした ルネサンス時代の寵児:ラファエロさんの墓碑にはこう記されてるみたいです。

著名なラファエロここに眠る。生前には万物が凌駕されることを畏れ、死ぬ間際には万物がその死を恐れた。
Ille hic est Raffael, timuit quo sospite vinci, rerum magna parens et moriente mori

V系って総合芸術で。
バンドマンさんって現代の美術家だと思うんです。

どっちにしたって言わずもがな、数字って大事じゃないですか。
数字こそハクであり、期待値であり、なによりそこに 中のお方々の生活がかかってると思いますから。さちあれ…!

んでも、美術家なり音楽家なり宗教家なりスティーブ・ジョブズなり、
なんかすごい人がなしたことの世間への効果って、
それそのものの存在をもって 見る者を平静にはさせておかない、
“おそれ”そのものなんじゃないのって。

それが卵になって、ブランドになったり、ゴシップになったりして、人心を煽るんでしょう。

して、意外とえんそくさんって、数字じゃデータ化しにくい そういう部分に特化した楽団なんじゃないかなと。
大挙したいですね。せっかくだから。

親近感 がお金になるこの世相に、
突如として襲い来る そんな惡の軍勢なんて、
おそろしくかっこいいじゃないですか。